サスペンスやミステリー、SF要素が絡み合いまして複雑な伏線と人間ドラマが特徴的である作品が20世紀少年でございます
今回のエピソードタイトルなんですけどもよくよく考えれば名作と言ってますけども普通に名作でございます
1巻とか2巻を読み出したらもうたぶん止まらなくなると思います
ところどころで重要な伏線も貼られているので思わず読み返したくなることそんなことも何度もあると思います
そういえばこんな描写があったなぁとかあれこの人物ってどんな人物だったっけな本当何度も読み返したくなると思います
普通に名作ではあるんですけどもただなぜわざわざよくよく考えればというタイトル付けさせていただいたかと言いますと
この漫画当時連載であるとか当時単行本の購入とかをリアルタイムで行っていた人の多くが
正直この20世紀少年のオチに対してがっかりしたりとか
何これというふうに良い感情を抱かなかった人というのがめちゃくちゃいました
実は僕の周りの友人もそうでしたし当時のネットとかでも20世紀少年のオチはもう結構叩かれていました
浦沢直樹先生はもう序盤中盤はもう神だけどもオチはクソだとか
風呂敷を広げる天才でも風呂敷畳むのが下手な作者なんてことはよくネットで書き込まれていました
僕も正直当時これ読んだ時に何これと思い思わず購入した最終刊とかを壁に投げたりもしました
序盤から中盤までもあんまりにも面白すぎたので終盤に対してのハードルが上がりすぎていました
だからこそこの終盤の方もオチがどうなるのかというのを期待してた分が
何これというふうになってしまってもうどうしていいかも感情がわからずがっかりしてしまいました
ここまで期待しておいてこれなんだよというのは正直ありました
ただここのオチに関してもっと詳しいところはネタバレ上等の話は今回アフタートークの方で話させていただきますけども
リアルタイムで追ってた時ってどうしても期待値が高すぎて熱がねすごかったんですよ
これどうなるんだどうなるんだよっていう熱があったんですけどもそれが落ち着いて冷静になって読み返すと
あれこのオチってすげーよくできてないかというふうにもなるんですよね
この作品20世紀初年の中では友達の正体をめぐって話が2点3点したりもするんですけども
最後の最後22巻までやりましたその後に追加で漫画が確か2冊か3冊出てるんですけども
その追加の分まで読むと最後の最後にしっかりと友達の正体を明言されるんですけども
この時の友達の正体が誰であるかとか友達が誰かを明言するシーンがあるんですけども
ここを読んでみんなえっと思ったと思うんですけども 冷静になって考えるとあれこのオチってこの作品の交換とすごい合ってるよなっていう感じなんですよ
そもそもになりますけどこの20世紀少年という作品は少年時代とか若い頃の思い出が抜け出せない
そんな大人たちの話でありましてある意味過去の栄光であるとか 輝いていた頃の自分たちの思い出に取り残された大人たちの話でして
そういった大人たちが現実に向き合っていくという話ではあったりします 昔はみんなで秘密基地を作って将来ヒーローになるんだとか
ロックスターになるんだと夢を持って輝いていたけれど 大人になって現実を知り始めると夢を追うこともできなくなっていくんですよね
でもそんな大人たちが現実を受け入れた上でさらにまた夢を持って進み始める ただ現実に流されるだけではなくて新たな夢や目標を持って進み
捨てた夢をもう一度拾い上げていくそんなストーリーではあるんですけども ただそれと並行してという形になるんですけども
賢児たちはあくまで少年時代に輝いていました ただその裏では少年時代でも孤独であるとか暗い人生を歩んでいた人たちもいました
そういった暗い少年時代を過ごしていた人たちは少年時代 賢児たちのような輝いてた人たちをどう思っていたのか
また賢児たちはそういった暗い少年時代を過ごしていた人たちに対してどう考えていた どういう感情を持っていたのか気にすることをしていたのか
なども作品の根幹にある部分です そういったことを踏まえた時友達の正体が明言されたシーン
この20世紀少年という作品において確かに友達は彼でしかありえないよな で彼こそが友達にふさわしいよそしてこの演出よくできているよってのが本当に
当時リアルタイムで追っていたからこそハードルが高くなりすぎた 熱を持ってしまっていたでも冷静になって考えるとあれあのラストって最高だったんじゃないか
というふうに思います 当時20世紀少年を読んでいて途中で辞めてしまった方であるとか
最後まで読んだけどもラストに納得にいかなかった方 また20世紀少年をまだ読んでないよという方
世間的にはもう当時のような熱はありません なので今こそ読んでいただけることをお勧めしたい漫画でありますし
何度も何度も読み返したくなる漫画そんな作品でございます ここからはアフタートークですここからは思いっきり友達の正体の話とかをさせていただきます
けども なので友達の正体が誰かを知りたくないという方はもうここで聞くのやめていただいたら
いいかなと思うんですけども友達の正体 勝又くんこれほんと正直はーっと思ってましたここまで引っ張ったならもっと仲間うちの誰か
であるべきだろうとか またもっと派手に友達の正体暴いてで何というかハッピーエンドっぽい終わり方
もっとそういう演出するべきだろうと本当思ってました ただ今考えればああいうあっさりした暴き方でありまして
勝又くんが友達ってすっごい受け入れられるんですね今の自分だと 勝又くんってこの作におきましてもほんと最初のフォローですよね
理科が大好きな勝又くんで船の実験の前日に死んじゃってという曖昧な噂話で登場 していた人物なんですけども
ただそれにしては結構この理科室の夜のことが作品の中でいわゆるよく出てきますよね 伏線張ってますよねってもありますし
でまぁこの作品においてはケンジたちのような 陽キャグループとその対比として陰キャグループの人たちを描いておりますけども
やっぱりこの陽キャグループのケンジたちは陰キャグループの面々をきちんと彼らのことを認識できていなかったとか
きちんと彼らのことを考えていなかったっていうのがやっぱりこの作品の根幹の部分であるんですよね だからこそ陰キャグループの面々は陽キャグループのケンジたちに対して憧れをこじらせていたっていうのが
もうほんとあるんですけども そう考えてくるとみんなの認識が薄すぎてもう曖昧な噂話で死亡したらしいよ死んじゃったらしいよ
そんな噂話が流れるくらいの勝又くんってまさに陰キャの中の陰キャなんですよね 陽キャグループのケンジたちとは最も遠い存在になるんですよね
だからこそ彼が友達にすごい似合うんですよね で最後の演出
ケンジがそのお面をかぶった勝又くんの少年時代の姿に対して ヨーお前さ勝又くんだろというこのシーン
あれくらいあっさりしている方がこの作品としては最高のラストなんですよね ぐだぐだとケンジが勝又くんに対して本当の君はどんな素晴らしい事務所とかそんなか語らないんですよね
なぜってケンジは勝又くんのことにしっかり認識できなかったか 少年時代の勝又くんのことをよく知らなかったからだからこそ語るすべがないんですよね
そういったことやっぱりケンジは勝又くんに対してはっきりとした感情を持ってなかったことを示すためにも あれぐらいあっさりしたシーンって
20世紀初年のラストとしてすごいやっぱり完成されてるものですよね あれがケンジと勝又くんの関係性を示している素晴らしい演出になってるんですよね
リアルタイムで追ってた時はこれクソみたいな終わりだなと思いましたけども 冷静になって考えるとあのエンディング最高だったよなとなるんですよね
この作品ってところどころでケンジたちを中心ですけども いろんなね昔のことを後悔している人たちとか出てくるんですね
ビリーとかチャーリーのことであるとかあとはコンチとかね色々とね本当に読み返したくなる要素が すっごい本当にふんだんにゴロゴロあるんですよね
そういった意味でも何度も読み返したくなりますし名作だなと思います 本当に20世紀初年ぜひとも皆様お読みいただければなと思っております